猫様と一緒に日本に帰る (10) ホテルでスタンバイ

猫様日本へ持込み

とりあえず間一髪バリ島を出られてほっとし、ホテルでニャンコ達と4月5日の帰国を待ち侘びていました。バリ島を出るのを二日早めたものの、日本に帰国する日はそのままにしていました。というのもインドネシア出国の日を変更するとなると元職場を通してイミグレに通知する必要があり面倒だったからです。でも、この事が後になって後悔する事になりました。

翌日2021年4月1日は、ホテル隣のショッピングモール、グランドインドネシア内のスーパーに食材を買いに行きました。コロナの影響でモール入り口で検温。モール内の店舗は殆どが閉まっていて、刻一刻と悪くなっていく状況に緊張しました。ホテルの部屋にいる時はずっとNHKニュースとネットから情報を収集。

香港で初めてペットの犬にコロナが感染したというニュースを見た時は、生きた心地がしませんでした。イミグレが過剰反応し、ペットの輸出が禁止になったらどうしよう。インドネシアではなんでもアリなので最悪のことが頭から離れませんでした。

帰国便キャンセル

テレビでは緊急事態宣言を出すかどうかで盛り上がっており、どうか出国までそのままで、あと1日という思いでいましたが、なんと入国者全員二週間隔離が義務付けられるようになり、2日、ANAからフライトキャンセルのメールが来ました。電話もなかなか繋がらずやっと繋がったら空いているのが13日だと言われました。政府から減便の要請があり各航空会社従わず負えないとのことでした。それにしても5日から13日はいくらなんでも遅すぎなのでよく聞いたら追加料金を払えば7日に空きがあるとのこと。即、その便を取ってもらいました。
そして暫くして、やはりダメだと。既に先客のペットがおり二匹乗れないとのことで結局9日になりました。
一機に乗せられるペット用キャリーは3台まで。みんな事情は同じ。一刻も早く連れて帰りたいよね。

ニャンズの出国前検査があるのでアグスさんに急いで連絡したら、「あれほど何度も変更がないかどうか調べろと言ったのにこんな直前で何やってるんだ」とキレられてしましました。また書類を作り直さなければいけないようで、キレられても何されても、アグスさん頼みなので謝るしかありません。今まで払ったペット輸出の費用と同額を再度要求されました。つまり二倍払う事になったのですが仕方ありません。きっと他にもお客様がいて予定もあったのでしょうが、私が出国できないせいでジャカルタから動けずアグスさんに大変な迷惑がかかってしまったと思います。

出国前検査もやり直しとなり、検査所でも足元を見られ3万円ほど取られました。これにはアグスさんも申し訳なさそうでした。

その事を、私より半年ほど前に犬二匹と帰国した友人に言ったら、自分が使ったJakPetzを勧められました。そこは出国前検査をする検査所を自社で持っているし値段も安いようでした。最初から知っていたらなー。。。

在ジャカルタ日本領事館様

そんなゴタゴタの中、フライトが延期となったことでビザが切れてしまうのが心配で日本領事館に行きました。歩いて20分くらいだったでしょうか、ものすごく暑かったです。コロナ関係の質問は専用電話番号が設けられていてそこに電話して欲しいと言われ案内の紙をいただいて帰ってきました。早速電話したら非常事態との事でビザが切れても大丈夫との事で安心しました。この時対応いただいた方がとても親切で、何か不安な事があったら何時でもいいのでいつでも電話くださいと言ってくださり心から安堵したのを覚えています。不安の中どんなに嬉しかったことか。私もいつかこんな風に誰かを安心させてあげられる存在になりたいと思いました。

この時の担当の方、声から想像して年季の入った落ち着いた感じの男性だったのですが、出発日を覚えてくれていてその日の早朝、ちょうど空港に着いた時に電話をくれたんです。ものすごくないですか?!ホスピタリティ業界でもないのに見ず知らずの私をそんなに心配して気にかけてくれるなんてどんな方なんだろう。Iさん、その節は本当にありがとうございました!

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